2006年 04月 19日
2001年に1万1000本ある光センサー(光電子増倍管)の ほぼ半数が一気に破損した神岡宇宙素粒子研究施設(岐阜県飛騨市)の 観測装置「スーパーカミオカンデ」の復旧作業がほぼ終了し、先日報道陣に公開されました。 直径約40メートル、高さ約42メートルの巨大な水槽の壁一面には、 光センサーがびっしりと取り付けられました。 今後5万トンの水を注入し、6月末から本格的に観測を再開するようです。 スーパーカミオカンデは、水槽の中を素粒子が通るときに出す光をとらえる装置。 2001年11月、一つの光センサーが割れたことで水中に衝撃波が発生し、 約7000本の光センサーが壊れる事故が起きました。 応急工事をして残ったセンサーで観測を続けたあと、 保護カバーをかぶせて割れにくくしたセンサーを取り付け直す作業を続けていた。 研究チームは今月半ばから なんと2カ月半かけて水を入れ、 太陽から地球に降り注ぐ素粒子ニュートリノの精密観測などを再開させる予定だそうです。 実験代表者で同研究施設長の鈴木洋一郎教授は 「ニュートリノ研究の世界のトップランナーとして、 新しい成果を再び出していきたい」と話しています。 神岡の歴史博物館には 現物の光センサーも展示してありましたので フットワークが軽く興味のある方は是非見学に行ってみてはいかがでしょうか?
by soucyou_in_japan
| 2006-04-19 17:36
| サイエンス
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